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カマック・グランドハープ

カマックグランドハープの特徴

カマックハープは従来のハープと違う数々の特徴があります。
弦の数を47弦のフルコンサートタイプと44弦のコンパクトタイプの2種類にしました。これは一般のレパートリーはほとんどが44弦あれば演奏可能なところからきています。47弦も本来演奏上の要求からできたものではなく、音量を増すために響板の面積を大きくする必要からできたものです。音量の問題は製造技術の面から解決しました。単なる物理的な音量でなく、音色をクリアにすることによってより鮮明に遠くまで届き、コンパクトタイプでも従来の楽器に劣ることはありません。
さらに楽に演奏することができ、丈夫で楽器の性能が安定するかずかずの特徴があります。

腕木の設計
カマックハープ 従来のハープ

腕木のカーブに大きな違いがあります。カマックハープの方がカーブが緩やかです。 アンティークな楽器はもっと緩やかで、胸のあたりで弦を弾いていました。 ケルティックハープは今でもそうですし、演奏の姿勢も自然です。このカーブの差で顔の位置が後ろになり、 弦の位置がわずかに下になることによって最高音部まで視界に入り、ずっと演奏しやすくなります。

ペダルスプリング
ペダルボックス

これはカマックハープのペダルボックスで、ハープの底から見たところです。
従来のハープと違ってペダルスプリングがありません。ペダルは従来、ペダルバーにつけられたスプリングによっていつも 上に押し上げられていました。しかしこれでは金属疲労によってスプリングやペダルロッド(柱の中を通ってペダルとア クションをむすんでいるもの)が折れる事故が起きやすく、またスプリングの力がペダルロッドに対して垂直に働かず、 スムーズな動きとはなりませんでした。カマックハープはこのペダルロッドを柱の上部につけられたスプリングで引き上 げる構造にしました。これでペダルの動きがスムーズになるばかりでなく、従来のロッド(3mmの鋼鉄製)をなくしてケ ーブルにしました。このケーブルは航空機のコントロールケーブルに使われている300Kgの力にも耐えられる丈夫なもの です。これで金属疲労はなくなり、折れる危険性はありません。
また布製のペダルフェルトもテフロンに変えました。これは医療用に使っている素材で、従来のものより数倍長持ちします。

ディスクの動き
カマックハープ 従来のハープ

写真中央の赤い弦がフラット、ナチュラル、シャープと動いています。従来のハープはペダルを踏むとディスクが みな時計廻りに回転をするのでご覧のようにシャープになると弦が右に寄ってしまいます。カマックハープはナチュラル とシャープのディスクを逆に回転させることによって、弦の間隔をいつも一定に保ち、より弾きやすくしました。

ディスクとナットの形状
カマックハープ 従来のハープ

ハープをメンテナンスする人にとって、高音部の調律はやっかいなものです。それはディスクの間隔が決まっているので、 わずかな音程の上げ下げがやっかいだからです。カマックはナチュラルとシャープのディスクをオーバーラップさせて 音程の微調整を容易にしました。また、ナットの形状も楕円にして音程の問題ばかりでなく、ペダルを踏んだときの 音色の変化もなくなりました。これは楽器が経年変化しても音程を正確に保ちます。

音の特徴
カマックハープの音の特徴

響板は従来フラットに削っていましたが、カマックハープは中心部を厚く、外縁は薄く作っています。 これはバイオリンなどの弦楽器では当然のことです。技術的な問題でハープではむずかしかったのですが、 カマックが始めて実現しました。

響板の裏で弦を止めますが、従来弦の切れ端などを用いてきました。しかしこの部分はバイオリンの駒に相当する音に 重要な部分であると考え、木製緒止めを使っています。これによって音がクリアーになります。

グランドハープは一つのペダルの動きを7オクターブにわたってリンクでつなぎ、その可動部分は一つのペダルに対して 33前後の部品でできています。そこにわずかな誤差があっても最終的にはかなりのがたつきになってしまいます。 そのがたつきは振動を吸収して音のにぶさにもつながります。カマックハープはあらゆる誤差をなくすため、 例えば従来は丸棒のディスクシャフトにリベットで止めていたものを、六角のシャフトにしてわずかながたつきも なくしました。ディスクとシャフトのつなぎも従来のネジ止めではなく、圧着によってまったく音の振動エネルギー を吸収しない構造になっています。

その他あらゆる部品の見直しによってによってカマックハープの音色はきわめてクリアーです。 これはホールが広いほどに威力を発揮し、より遠くまで音が鮮明に届きます。特に他の楽器とのアンサンブルにおいて、 ハープの音色がかき消されることなく、細かなニュアンスまで客席に伝わります。ヨーロッパの管弦楽や吹奏楽に多く 採用されている理由はこの点です。

カマックは調整が容易
カマックハープ

写真はペダルボックスからペダルロッドの調整をしているところで、左上は拡大写真です。カマックハープには専用の ロッドセンサーと工具が付属しています。ハープの調整は従来底板をはずし、ペダルロッドカプラーをはずし、 と経験のいる技術が必要のために演奏者が踏み入ることのできない領域でした。 カマックのロッド調整は何もはずさないでセンサーの発する音でできますので、演奏者でも容易に調整が可能です。 必要な工具と、そのマニュアルが付属しています。

 
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